noizeが管理する幻水Ⅲ・Ⅴ、サモナイシリーズ中心のよろずブログサイトです。
はじめましての方は、カテゴリからaboutに飛んでください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ルシアン×フェアで10の強さ
02.幼馴染の壁
02.幼馴染の壁
距離を感じ始めたのは、最近のことでもない。
買出しの荷物を、誰よりも多く持つようになったのは最近だが。
数歩先を行く少女たちが、弾けるように笑い始めた。会話の内容は届いていたものの、それほど華やかな声を上げる話題でもなかったように、思う。
(何だっけ、箸が転がっても面白い年頃?)
独特なシルターンの食器は使い辛いが、少なくとも、転がる様に面白みはないだろう。それさえも、年頃の娘たちにとっては笑いの種、と、このような意味らしい。米好きの吟遊詩人が苦笑交じりに教えてくれた時も、確か少女たちの笑い声が響いていた。
黙々、彼女たちの後に従う。
賑やかな通りでは迷惑にもならないが、偶さか、知った顔が振り向き、元気だな、と笑いかける。手を振って返す少女たちの後ろで、少年は、取り繕った笑顔を浮かべる。
「お疲れ」
と、肩を叩いてきたのは駐在軍人だが、労いの意味がわからなかった。
荷物を置いて一息吐いてから、真意を問うため彼の元へ向かう。軍学校へ入るための勉強をしなければならない。話を聞いたら、そのまま自宅に戻ろうと思った。
「グラッドさん」
「おう」
片手を上げて応じた彼は、椅子を勧めてくれた。
「お疲れ」
「……って、どういう意味ですか?」
「つまらなさそ~に、買い物のお供してたからさ」
瞬きをしてから、眉を寄せる。そんな顔をしていただろうか。
「仕方ないだろ、それも成長」
冷めたコーヒーを注がれたので、口をつけ、上目遣いに見上げる。青年は、書類を手遊びにしながら肩を竦めた。
「俺もな、お前たちくらいの年頃から、会話が噛みあわなくなってきたんだ、妹と」
「そうなんですか?」
「何が面白くて笑ってんのか、何が気に食わなくて怒ってんのか、全然わからないんだ」
「……あぁ」
薄くて、風味もないコーヒーが、やけに苦く感じる。
「変な感じだったな。ちょっと前までは、一緒になってケラケラ笑ってたのに」
「そうかも……しれない」
「仕方ない。どんなに小さい頃から過ごしてきても、変わっちまうさ」
「……幼馴染だと、思ってた」
「幼馴染だろ。ただ、ルシアンは男で、フェアやリシェルは女の子なんだよ。心配するな、その内に慣れてくる」
「……そんなもんですか?」
「そんなもんさ」
苦いコーヒーを飲み干して、カップを卓上に置く。
「それでも」
「うん」
「変わらないものだって、ありますよね」
「うん。そうだろうな」
伸びてきた手が、わしわし、髪を撫でる。
・・・・・・・・・・・これ、ルシフェアか?
こう、大人の事情ってのはわかってるんですが、選び方によっては、同い年中、リシェルだけが女の子、ルシアンだけが男の子って組合せになっちゃうわけで。
それでも、リシェルにはポムニットさん(ちょっと年上だけど)がいるからいいですが、ルシアンはアルバが入るまでずっと少年一人なわけで。
思春期の男の子的にそれはどうなんだ、いくら男友達がいないからって。
フェアが好きってのもあるだろうけど、リシェルにくっついてきてる、ってのもあるのかなぁ。
だから、アルバが入ったとき喜んだのかな、とか。
あれ、でもそうすっと、2のときなんか、選び方によっては徹頭徹尾、思春期の女の子はアメル一人ってことになるのか?
でもまぁ、あの子は男所帯慣れてそうだし。
あと、フェアにはそこそこ女の子らしいところもあってほしい、と、思う。
どうでもいいですが、夢幻回廊最終層到達しました。
ポータブルのキャラが、出てきてくれて嬉しいだろう、とばかりに張り切って顔出ししてくれましたが、やってないんでイラッときただけ。
PR
この記事にコメントする