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ルシアン×フェアで10の強さ
03.かなわない




「落ち込むなよ、ルシアン。俺だって瞬殺されたんだぞ?」
 
彼の慰めが、わからないわけではない。
剣に振り回されることがなくなったのは、それこそつい最近の話だ。漸く大剣を扱うようになりはしたが、重装備をするには体力も筋力も、体格も追いつかない。
鍔迫り合いともなれば、技術で受け流すのが精一杯。押し返す力は未だに弱く、肩を叩く青年の槍に助けられたとは昨日の出来事。
その相手に蹴りの一発で止めを刺した召喚獣は、扇子で口元を多い眉を顰めた。
 
「仕方あるまい。考えてもみよ」
 
猛禽のように鋭い視線が注がれる、華奢な少女の背中を彼らも眺めやった。男性陣最期の砦である少年と向かい合い、余裕の微笑を浮かべている。
 
「生身で斧を振り回す女子なぞ、そうはいない」
「いざ尋常に」
 
大人の事情とともに吐き出されたため息は、開始の合図に掻き消えた。組まれた両者の右手を抑え、発案者は呑気に笑っているが、刀と着物の装備しかできない彼もまた、件の女傑に瞬殺されている。
 
「爪のほうが攻撃力はある」
「刃が三つもあれば当然。斧の利点はその重さだ」
「勝負!」
 
アルバは健闘した方であった。
 
「あらあら、全敗ですね」
「面目丸つぶれと言ったところかしら」
「大の男が、揃いも揃って情けない!」
 
女性陣の勝手な言い分に、多感な若者たちは大いに傷ついた様子であったが、達観した大人は堪えた素振りも見せない。
 
「おぉ、見よ。救世主の登場だ」
 
高らかな音とともに閉じられた扇子の先、視線をやれば、主の黄色い声援に後押しされたメイドが照れ笑いを浮かべている。
 
「負けんじゃないわよ、ポムニット!」
「はい、お嬢様」
 
しかしてチャンピオンには、愛娘の甲高い声援が送られた。
 
「ママ、頑張ってね!」
「任せなさい!」
 
「……って、今の、プリティチアになるんじゃ……?」
「不可抗力!」
 
ルシアンのツッコミは、あいにく姉ほどの厳しさがなかったため、フェアの一括でないものとされた。






どのあたりがルシフェアなのか、書いた本人が小一時k
むしろ、ポムリシェな気がします。
ポム子さんの語尾によっぽどハートをつけたかった(絵文字がどこまで反映されるのかわからんので割愛)
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